ヴィーガン人口9%のメキシコが、ラテンアメリカのヴィーガン食品市場をリード
メキシコが、消費者数と料理の多様性の両面で、ラテンアメリカのヴィーガン市場を牽引していることが明らかになりました。
メキシコでは、ヴィーガニズムが一過性の流行ではなく、経済や食文化に実質的な影響を及ぼす消費現象へと発展しています。
最新の調査によると、人口の約9%がヴィーガン、19%がベジタリアン、さらに30%がフレキシタリアン(ゆるベジ)だと自認しており、動物性食品の消費を減らす傾向が広がっています。
ヴィーガン食品市場の規模は、2024年の3億8,900万ドル(約590億円)から、2030年には7億1,400万ドル(約1,080億円)を超える見込みで、年間平均成長率は最大10.7%と予測されています。
レストラン検索サイト「HappyCow」によると、2024年時点でヴィーガン対応メニューを提供する店舗は3,100を超え、メキシコシティは世界的にもヴィーガン専門店が多い都市の一つに数えられています。
この急成長の背景には、健康志向や疾病予防への関心の高まりがあります。肥満や糖尿病、高血圧の罹患率が高い同国では、健康改善の手段としてプラントベース食を選ぶ人が増加中です。
さらに、若い世代を中心に、環境や動物福祉への意識が浸透していることも大きな要因です。
また、スーパーマーケットやオンラインストアなどでヴィーガン食品が容易に手に入るようになったことも、市場拡大を後押ししています。
かつては輸入に大きく依存していた企業も、現在では国内生産へと切り替えつつあります。こうした変化は、メキシコのヴィーガン市場が今後も持続的に発展するための基盤が整いつつあることを示しています。
動物を傷付けない、動物搾取をしない、生き方をしよう。
Just go vegan.


