アメリカ人の肉の消費量はえげつないが、ヴィーガン人口が増えているのも事実。
日本人も真実を知って、しっかり考えてほしい。
このままでいいのか・・・。
2025年10月15日、米国ロサンゼルス市内で最後に残っていた牛の屠殺場 マニング・ビーフ(Manning Beef, LLC) が、動物保護団体による潜入調査映像の公開を受け、事業を終了し、施設を閉鎖しました。
この屠殺場は、ロサンゼルス郊外の ピコ・リベラ に位置し、1920年代から事業を続けてきた、地域最大規模の施設でした。
公開された映像は、動物保護団体 アニマル・アウトルック(Animal Outlook) の潜入調査によるもので、同団体が「近年で最も深刻」と評する虐待が記録されていました。
今回の閉鎖は、動物、地域住民、そして労働者にとって大きな前進であり、ロサンゼルスは市域内から 大規模・工場式の牛の屠殺業 を排除した大都市の一つとなりました。
マニング・ビーフは長年にわたり問題を抱えており、2018年から2024年の間に 61件の動物福祉違反 を重ねていました。確認された虐待には、以下のような事例が含まれます。
明らかに痛みを示している牛をそのまま解体
頭部を刺されながらも動き続けていた牛
倒れた乳牛に20回以上の電気ショックを与える行為
妊娠した牛を屠殺したことで積み上げられた胎児の死骸
これらの行為により、米国農務省(USDA)からは複数回にわたり 操業停止命令 が出され、2020年には「動物の非人道的取り扱いに関する悪質な行為」と正式に指摘されています。
アニマル・アウトルック のベン・ウィリアムソン事務局長は次のように述べています。
「今回の閉鎖は、マニング・ビーフで想像を絶する苦しみを受けた無数の動物に対する正義です。私たちの調査は、経験豊富な調査員でさえ衝撃を受けるほどの虐待を明らかにしました。地域社会は、このような残虐行為をロサンゼルスに存在させ続けるべきではない、と明確に示したのです」
アニマル・アウトルックは現在、この敷地を別の屠殺業者に売却しないよう、破産管財人に求めています。同団体は「地域社会は、この場所を再び動物の苦しみの場にしてほしくないという明確な意思を示している」として、責任ある判断を呼びかけています。
この閉鎖の背景には、活動家や地域住民、そして著名人らが長年続けてきた働きかけがあります。2017年以降、施設前ではビジル(追悼集会)が続けられ、2021年には40頭の牛の逃走事件や、ホアキン・フェニックス、ダイアン・ウォーレンらに引き取られた動物の話題が、全国的な注目を集めました。
Original article in English by Jordi Casamitjana / Japanese version by Yuko Kubo.
動物を傷付けない、動物搾取をしない、生き方をしよう。
Just go vegan.


