移住者インタビュー

パラグライダーをきっかけに丹波に移住しました!

「空を知って、自分と向き合う」山口雅子さん

Dec 24, 2016 更新

移住者インタビューお一人目は、山口雅子さん。「ロールアウトに来るようになって、もう16年目かな」と語る山口さん、平日は大津市から大阪へ通勤しながら、休日には丹波市青垣町に来るという生活を続けています。10年前には青垣町にお家も購入され、二拠点生活を楽しんでいらっしゃいます。
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Q.山口さんが「ロールアウトパラグライダースクール」に来たきっかけを教えてください。

A.パラグライダー自体を始めたのは、職場の友人たちと一緒に通っていた体験スクールです。そのメンバーの中で今も続けているのは私だけなのですが、その後移ったスクールで、一人で本格的に取り組むようになり、そこで主人をはじめとする新しい仲間と出会うことができました。その仲間たちと一緒にロールアウトに転校したのですが、その頃はこちらに家もなかったので、毎週大津から丹波市青垣町のロールアウトに通っていたんです。

 

 

Q.それが、今はこちらに家を購入されているんですね!

A.ロールアウトに通うようになって5年くらいたったころ、主人の親が「リタイアして、田舎暮らしをしたい」と言い始めたんです。それで、ロールアウトのある青垣町だったら、私たちも毎週末来れるし、私たち自身の週末の拠点にもなるのではと考えて、家を探し始めました。たまたま知人のご縁もあり、当時欲しいと思っていたバリアフリーの物件も見つかって購入し、今は週末そこで暮らすという生活を送っています。

縁側でくつろぐネコ

縁側のある家。ネコもくつろいじゃってます。

Q.青垣に住まいを構えられて、生活は変わりましたか?

A.家の手入れをするために、気流的に「飛べないかも」と思う時でも毎週末青垣町の家に来ています。飛べなくても、みんなでロールアウトに集まってゆっくりしています。こっちにはホッとする風景もあるし、食も豊富で、道の駅に買い物に行ったり、庭にブルーベリーの木を植えて育てたり、楽しくやっています。当時飼っていたシベリアン系の大型犬も、こっちに来てすごく元気になって。夏場も涼しいし、冬は雪が積もるのが合っていたみたいです。ご近所のおじさんが畑で採れた野菜を持ってきてくれたり、ちょっとご近所づきあいをしてしゃべる人もいたり。平日は大津にいますが、最近できたプライベートの知り合いといえば、パラグライダーの関係の人や青垣に住んでいる人の方が多いです。

お庭のブルーベリーの木。

お庭のブルーベリーの木。

こんなにたくさんとれちゃいます!

こんなにたくさんとれちゃいます!

ご主人のもう一つの趣味はサイクリング。豊かな自然を体感しながら走ります。

ご主人のもう一つの趣味はサイクリング。豊かな自然を体感しながら走ります。

Q.こちらに住まいも構えられ、長くパラグライダーを続けていらっしゃいますが、山口さんにとってパラグライダーの魅力とは?

A.空を飛ぶということが、通常の生活ではありえないことですよね。足の下に何もなくて、山がまるでブロッコリーに見えるほど高く飛んで。それを体験してみて、「怖い」と感じる人もいるだろうけれど、私は「すごい」と感じて。上昇気流をつかまえて、飛んで、山や鉄塔を上から見る光景。そんな景色を、例えば飛行機の窓からじゃなくて、直にみられるというのがパラグライダーならではの楽しみです。それに、これはあくまで私の主観なのですが、パラグライダーって、自分で判断しなければならないスポーツなんですね。

青垣の家の前で

青垣の家の前で

大きな窓から見える絶景

大きな窓から見える絶景

Q.「自分で判断しなければならない」とは?

A.インストラクターさんは、気流のコンディションなどの外的要因を指導してくれますが、「飛んで」と指示されることはないんです。私はパイロットのライセンスを持っているので、ビギナーとは違うところもあり、ビギナーはあくまで、インストラクターの指導に従うことが大前提です。けれどもパイロットになると、インストラクターさんが「飛べる」と判断されたコンディションの中でも、飛ぶか飛ばないか決めるのは自分、全ての判断が自分にかかってくるようになります。自分の納得いくまでバックル、無線などの道具や、自分自身のコンディションと向き合って、OKを出さないと飛べないんです。その小さなミスが命に関わることになってしまうから、納得いくまで自分と向き合います。すべてが自分に返ってくるというのがパラグライダーの良さなんです。山の上まで登って、「やっぱり気流が良くないな、飛べないな」と判断することもありますが、そこで、飛べるようになるまで2時間でも3時間でも待つんです。「飛べない」というとガッカリするかと思われるかもしれませんが、何もせず、山の上から風景を見る時間もとても贅沢で楽しい時間ですよ。
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Q.「ロールアウト パラグライダースクール」に興味を持っていらっしゃる方にメッセージをお願いします。

A.ここのパラグライダースクールは、とにかくインストラクターさんのレベルが高すぎるんです。世界選手権で飛んでいたようなレベルの高い人、ここの空を知り尽くしている人にしっかり教えていただけるので、安心して飛べるようになりました。さっきお話しました「自分で判断する」という点も、ここで大分鍛えられたと思います。私はロールアウトで基礎からもう一度やり直して、自分自身もステップアップできました。もし、パラグライダーを始めてみようかなと思っていらっしゃる方は、まず来て、タンデム(プロのパイロットが操縦するパラグライダーで一緒に飛ぶ)を体験してもらえたらと思います。そして自分の感性で、「楽しい」と思えたら、ロールアウトなら空に詳しい人ばかりが教えて下さるので、安心ですよ。
KEY WORDS

「パラグライダーは、自分で判断をするスポーツ」

インストラクターの指導をもとにしながらも、「飛ぶ」か、「飛ばない」か、決めるのは自分だと語る山口さん。空の状態と風の状態を感じながら、「自分で判断する」その感性も、ロールアウトで鍛えられたといいます。「飛ぶ」ために持つ、自分と向き合う時間。その豊かさを一緒に感じてみませんか。
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